7月25日(日)~26日(月)に口屋内小学校(黒尊むらの唯一の小学校 全校生徒8名)と、宿毛市の栄喜小学校の子どもたちの1泊2日のエコクラブ交流会がありました。
今年で3年目になるこの交流会は、黒尊むらがTOTO水環境基金の助成を得て、小学校に呼びかけて実現したものです。
昨年は、山と川の学校=口屋内小学校の子どもたちが栄喜小学校に行きました。
今年は、口屋内に来てもらう番です。
山と川の体験ということで、校長先生を中心に企画したその目玉が、
四万十川を手作り筏で下るというもの。
大人の手を借りて、竹を縛って筏を組む。
3個の筏を作った。3枚ののぼり旗も完成。
いざ出発!
口屋内沈下橋から見下ろしたときの、子どもたちのなんといい顔!
気持ちよく流れていきました。
さて、翌日は、エコクラブらしく、水質調査や川虫調べ。
四万十川本流と、黒尊川の2ポイントで、同じ調査をしました。
結果、透明度は抜群に黒尊川。13メートル先まで見えました。
川虫調べが終わると、子どもたちは、川遊びに夢中。
暑い暑い日でしたが、川の中にいると暑さも忘れ、時間も忘れ・・・
ほんとに楽しい交流会になりました。
大人は・・・ちょっと疲れた?けどね。
四万十川も大雨洪水警報どおり、濁流の大河となり、沈下橋も浸かってしまいました。
口屋内大橋から下流。真ん中島も全くなくなりました。
同じく口屋内大橋から上流。沈下橋も浸かってどこに橋があるのかわかりません。
平常時はこんな感じ。遠くに沈下橋が見えるでしょ。
時折、四万十川は大暴れをしやさしい川が一転します。川面が膨らんで見え、恐ろしくなります。
川端の田圃や畑の浸水を心配しながら、治まるのを待つ。
待つということが、四万十川沿いでの暮らしの一面なのかもしれません。
あっ、1週間前にこの大雨だったら、草刈り作業もできなかった・・・・ですね。
しまんと黒尊むらでは、村の自主財源づくりのために、県からの委託を受けて、昨日初めて国道441号線の約8キロ区間の草刈り作業を行いました。
あいにくの梅雨空、それでも土日を利用しての作業ということで、村の役員や呼びかけて集まってくれた「むらびと」や県の環境共生課の人たちで行いました。
本当は2日間の作業工程。草刈機を使い慣れた面々の作業は、瞬く間に進んで行き、「もう1日で終わらせてしまおうよ」と気合いを入れて、なんと夕方5時過ぎにはきれいに終了しました。
草刈機から飛ぶ草や泥で、作業着も顔も泥だらけの閉会式になりましたが、怪我もなくまずはホッと。
目的は自主財源づくりではありますが、公のそして自分たちもいつも使っている「国道」の清掃を、自分たちで行うということ、これはいろいろと意味・意義があることだなあ。と空き缶を拾いながら思いました。
たぶん、腰痛や腕が痛くなっている人もいるかもしれませんが、とにかくお疲れ様!
次は秋に行います。
報告
3月7日(日)、静かな雨が降るあいにくの天気の中、「四万十川の景観を考える」と言う講演と現地のフィールドワークがありました。
講師は、奈良文化財研究所の 恵谷浩子さん。若い研究者です。
まずはこの「文化的景観」とは何か? いくつかの事例を紹介しながら、わかりやすく説明してくれました。特に、「文化的景観」に選定されたそれぞれの地域が、いかに地域活性化と結びつけた活動を作っているかと言う視点のお話は、大変参考になりました。 続いて、沈下橋近辺を傘さして・・・・
四万十川流域が国の「重要文化的景観」に選定されて、1年になります。
ところで、この「文化的景観」ってなんじゃろ?
なんとなくならわかるけど・・・
と言う間に1年が経ってしまった!
そこで、実際に、その文化的景観に選定されている所を歩いて、何が、どこが、なぜ、
文化的景観に選定されたのかを知ろうではありませんか!!
一緒に歩いてくださるのは、奈良文化財研究所の景観研究室の若き研究者。
春がそこ、かしこに感じられる口屋内集落一周コースです。
もちろん、「四万十川と黒尊・口屋内 ~生きている場所のかたちとその関係~」という演題で講演もしてくださいます。
日時・・・ 3月7日(日)9:30~11:30
集合場所・・・口屋内多目的集会所
(四万十市西土佐口屋内)
農家レストランしゃえんじりと同じ建物内です。ナビは「口屋内郵便局」でOK。
きっと、何気ない、いつもの風景に発見があったり、驚きがあったり・・・自分の住んでいるところの「見方」が変わってくるのではないと思います。
どうぞお気軽に、ご一緒に、散歩いたしましょう。
(おまけ、散歩の後の昼食は、農家レストランしゃえんじりをご利用ください。)